以前飼っていたインコを亡くした時に初めて聴いた、CHEMISTRYの「最期の川」という曲が好きで、今でも折に触れ聴いています。聴くときはいつもYouTubeでミュージックビデオ(MV)で聴きます。これです。
このMVの出演者ですが、父親役は言わずと知れた、故・大杉蓮さんですね。で、娘役の方は何という方なのだろうと気になりまして、調べてみました。そうすると、松原汐織さんという方だということが判明しまして、さらには、松原さんのブログも発見しました。
松原さんが大杉さんについて言及していることはないかと思ってみたところ、もちろんありまして、もう一度お会いしてお礼を伝えたかったということが書いてありました。さらには、故・高倉健さんにも触れておられまして、「この人に褒められたい、認められたい」と思える人がいたらどんなに幸せか、ということが書いてありました。
この記事を読んで、わが身を振り返ってみました。自分にとってそういう人はだれだろう、と。まず最初に思い浮かんだのは、新卒で入社した会社の最初の上司です。この方一人ではありませんが、仕事のイロハ、社会人として仕事をすることについて教えてくれた、最重要の人です。今では、私がお世話になっていた時のその方より、今の私の方が大分年上になってしまっていますが、今の私は当時のその方ほどの人間になれているかどうかすら怪しい。
私がその会社を退職したので、その方とは疎遠になってしまっていて、今何をされているのか分かりませんが(Facebookでのつながりはありますが、プライベートでの内容しか公表されていないので)、いつかお会いする機会があるとしたら、私はいまこんなになっていますと胸を張って言える自分でありたいかな、とは思います。
もう一人上げるとするなら、先日亡くなった父です。父は貨物船の船員でして、仕事内容は私とは全く異なるのですが、仕事関係なく、これだけ一人前になったよ、と、胸を張って会いたかった。亡くなる何年も前から、認知症が進んで、そういう話もできなくなってしまっていましたが、それでも体は割と元気だったから、もっと元気で長生きしてほしかったと、非常に残念に思います。
そして、父の葬儀のとき、もちろん悲しいというのは心の最前線であったのですが、これからは長男として、母を助けつつ、天国で見守ってる父に恥じないように、しっかり頑張って生きていこうと、強く思ったことを覚えています。母も、長年の父の介護が終わって、これで自分の役目は終わったとか言ってるので、ちょっと心配なんです。
話がちょっと逸れてしまいましたが、そういった生きる指針といいますか、目標にする人と言いますか、この人に恥ずかしくないようにしたいと思える人がいるというのは、いないことが悪いとは言いませんが、よく生きるための大いなる助けになるだろうなと、実感して思ったことでした。皆さんにはそういう人はいますか?