無頓着な松のショートエッセイ

いろんなことに無頓着な著者が、なんとなく思ったことをエッセイ風に書き連ねる雑記ブログです。何か感じるところがあったりしたら嬉しいですが、気軽に読んでもらったらと思います。


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いい人生の種を仕込んでおく

またブログの間隔が開いてしまいましたが、元気にしております。最近はまたぼんやり生きているなあと反省し、もうちょっと前向きに生きるべく、またIT系の勉強などを初めてみたところです。今すぐに役に立たなくても、のちの財産になればいいかということで。それを思うと、前に読んだ仏教の本に載っていた説話を思い出しました。一部引用します。

それは、一話のオウムの説話です。

そのオウムは、食べ物を探してある山に迷い込んでしまいます。夜になり困っていると、そこに住む鳥獣たちが親切にも、食べ物とねぐらを提供してくれました。そのおかげでオウムはその森で一晩過ごすことができ、翌朝、自分の森へと戻っていきます。

それから数日後、迷い込んだ山が山火事に見舞われてしまいます。

それに気がついたオウムは、すぐさま近くの池に飛び込み、体全体にたっぷりの水を含ませ、その山へと飛んでいきました。

そして山火事目がけて羽ばたきをして、体に含ませた水をぽたぽたと落とします。そして、池に戻って体全体に水を含ませ、山火事に水滴を落とします。それをひたすらくり返したのです。

オウムが一回で落とせる水滴はごくわずか。山火事を消すことは到底不可能です。

それを見ていた他の鳥たちは、オウムを馬鹿にします。

「そんなことをしたって山火事を消せるわけがないじゃないか。そんな愚かなことはやめろ」

馬鹿にされたオウムは、「確かに私が運べる水の量では火は消せないかもしれない。でも、お世話になったあの山の方々をお売っておくわけにはいきません。私は、私のできることをやり続けます」といい、せっせと水滴を落とし続けたのです。

すると、ある奇跡が起こりました。

オウムの思いが天に通じたのか、なんと、突如として大雨が降り出したのです。そして、瞬く間に山火事は鎮火していきました。

このオウムは、自分には山火事を消すだけの力はないとわかっています。それでも、何もせずに手をこまねいているより、微力で大勢に影響を与えられなくても、今自分ができることをやる方を即座に選んだのです。

ということでした。自分なりに一宿一飯の恩を返そうとするその健気さにも感銘を受けましたし、微力でも、何か大きなことを起こす小さなきっかけくらいにはなるかもしれないから、少しでも良いと思ったことはなんでもやるべき、という教えも受けました。

仏教は因果というものを重んじます。小さくても、いい結果の「果」をもたらすための「因」をたくさん仕込んでおくことは、いい人生を送るために重要になるでしょう。今勉強していることも、直近の仕事に必要なことではない。でも、時間的、体力的な余裕がある今のうちに、「因」を仕込んでおく、体を水に浸してパタパタする、ということをやっておこうと思います。

ちなみに、読んでいる本はこれです。優しく語りかけてくれるような本なので、もしよければぜひ。